日興油脂株式会社
NIKKO OIL & FAT CO.,LTD.
〒660-0843
兵庫県尼崎市東海岸町1番地83
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TEL : 06-6409-1212
FAX : 06-6409-1712
 
営業と言っても、得意先に商品を売りに歩いて回るという仕事ではありません。もちろん飼料メーカーさんとの交渉や販売の仕事も大切ですが、それ以外にも多くの仕事に携わっています。
なかでも最も重要な仕事は原料油の調達です。原料油は天然物のリサイクル品なので限りがあり、自然条件や季節、地域によって変動し安定して調達することができません。そこで国内だけでなく、海外にも積極的に出向いて仕入れ先を開拓し、原料油の安定調達を図っています。
海外で買い付けするのは主に魚油です。大手商社と同行し現地の水産加工場を視察するとともに、実際に輸入する時の積出港や交通のインフラも確認し、買い付けるかどうかを判断します。買い付ける量は何千トン、金額は数億円にのぼるビッグビジネス。会社の経営に直結する仕事だけに、やり甲斐の大きさははかり知れません。
現在では、北米はアメリカ西海岸、南米はペルー、チリ、メキシコ、アジアではインドネシア、インドなどから輸入できるまでに拡大しました。次の開拓先としてはアフリカに注目しています。
 
試験室では、国内外から調達した原料油脂の分析、出荷前の製品の分析、油脂の種類を判別する分析などを行っています。
例えば出荷する製品の分析では、規格に合わないものに私がOKを出してしまうと、日興油脂という会社のブランドと信用に傷をつけてしまうことになりかねません。多い日には15〜20サンプルの分析を行うこともあり、非常に忙しくバタバタしますが、どんな状況でも細心の注意を払って正確に作業を行うことが何より大切となります。分析次第で製品の品質の評価が決まってしまうので責任は重たいですが、その分やり甲斐も大きいですね。
この仕事は、化学の高度な技術というより、基礎科学や食品化学の知識があり、分析機器に触ったことのある人。分析という細かな作業が好きで責任感のある人なら大丈夫です。化学系はもちろん農学系、食物科や栄養系など多くの人に挑戦してほしいです。
 
水産科学専攻を修了したので、就職先は“水産”に関連している食品メーカーを志望。当社は会社の規模はけっして大きくはありませんが、大手飼料メーカーに長年製品を供給するなど、事業基盤がしっかりしていることと、大学で学んできたことが活かせると思って入社しました。
現在は、主に原料油脂の分析と出荷前の製品の分析を担当。お客様からのオーダーの規格内に入っているかどうか品質をチェックしています。試験室の社員は先輩と私の二人。単に与えられた分析をこなすだけでなく、新しい設備機器の導入や分析方法の検討、日々の業務改善など、一人が携わる仕事の範囲は多岐にわたります。それが中小企業の特徴であり良いところでもあります。私はそんな仕事が楽しくやり甲斐を感じています。